ソウルの塩パン人気店10選
塩パンは2022年頃からソウルの街角を席巻し、今やどの街にも一軒は専門店があるほどの定番ジャンルになりました。バターの香ばしさと粒塩の塩気、外はカリッと中はしっとりという食感の対比。シンプルなだけに、店ごとの個性がはっきり出るのも面白いところです。
今回は2026年5月時点で「ソウルで塩パンといえばこの店」と言える10軒を、塩パンブームを生んだ老舗から、行列が絶えない話題店、芸能人愛用のおしゃれ店まで、エリアと角度を分散させて選びました。塩パン好きの方も、ソウルで初めて1軒選びたい方も、この記事から自分の好みに合う1軒を見つけてもらえたら嬉しいです。
梨泰院エリア
ソウルの塩パンブームを語るときに外せないのがこのお店です。解放村(ヘバンチョン)の坂の途中に佇む小さなブランチカフェ兼ベーカリーで、塩パンが流行する以前から焼き続けてきた、いわば「ソウル塩パンの顔」と呼べる存在。バターが染み込んだ底面のカリッとした食感と、ふわっとした生地のコントラストが見事で、長く愛される理由がそのまま味に詰まっています。
恋愛リアリティ番組『ハートシグナル4』のロケ地としても登場し、ファッションブランドのサプライズギフトに選ばれるなど、メディア露出も豊富。塩パンは朝早い時間に売り切れることが多いので、午前中の訪問がおすすめ。緑莎坪駅(ノクサピョン駅)2番出口から坂を上ります。
OPATO(オパト)解放村本店の営業時間・アクセス・口コミを見る →
梨泰院エリア
龍山警察署近くの静かな路地に佇む、本当に小さな個人ベーカリー。韓国のパン勝負番組『天下製パン(チョンハジェッパン)』に「塩パン頂上」として登場したパン職人のお店で、放送以降は週末に1時間以上の行列ができる人気店になりました。それでも雰囲気は近所のパン屋さんそのもので、観光地化されていない素朴な空気が残っています。
湯種(タンジョン)製法を使った塩パンは、外はカリッ、中はもっちりした独特の食感。バターのコクと粒塩の塩気が綺麗に調和します。営業は月・火・金・土・日の9時~17時30分(水・木定休)、商品が売り切れ次第クローズ。1人4個までの購入制限あり。地下鉄4号線・京義中央線の南営駅(ナミョン駅)から徒歩圏内、駐車場はないので公共交通機関でのアクセスがおすすめです。
Bakery Mui(ベーカリー・ムイ)の営業時間・アクセス・口コミを見る →
聖水エリア
仁川・永宗島(ヨンジョンド)の本店から始まり、今やソウルに複数店舗を展開する韓国の塩パン専門ブランド「自然島塩パン(チャヨンドソグムパン)」。今回は代表格の聖水店をご紹介します。MBC『私一人で暮らす(ナホンジャサンダ)』にチョン・ヒョンムが出演した回で紹介されてから一気に火がつき、現在も毎日数千個を売り上げる人気ぶり。フランス産AOPバターと天日塩を使い、薄く焼き上げた皮の中にバターの香りをしっかり閉じ込めた、しっとりタイプの塩パンが看板です。
販売は4個セット(12,000ウォン)のみで、単品購入は不可。営業時間は毎日9時~22時ですが、塩パンが完売次第クローズします。1日6回(9時、12時30分、14時、15時30分、17時、18時30分)に焼きあがるので、その時間に合わせると焼きたてが手に入ります。聖水駅3番出口から徒歩5分弱、聖水カフェ巡りのついでに立ち寄りやすい立地です。
Saltbread in Seaside(チャヨンドソグムパン)聖水店の営業時間・アクセス・口コミを見る →
聖水エリア
2024年ブルーリボンサーベイにも掲載された、聖水を代表するベーカリーカフェ。バリスタのキム・ジンギュ氏が手がけるお店で、塩パンの中にフィリングを詰めるスタイルが特徴です。プレーンのほか、ブルーベリー、トリュフ、チョコ、パディントンなど、ここでしか出会えないバリエーションが並びます。
韓国国内のグルメメディアでもよく取り上げられ、外国人観光客にも人気。週末はもちろん平日でも30分以上の行列ができるので、オープン直後の訪問が無難です。聖水駅3番出口から徒歩5分。1階で塩パンを買い、2階・3階でカフェ利用もできるので、ゆっくりしたい時にも向いています。
BETON(ベトン)聖水フラッグシップの営業時間・アクセス・口コミを見る →
聖水エリア
2024年10月にオープンした比較的新しいお店ですが、瞬く間に聖水の塩パン激戦区に名乗りを上げた話題店です。聖水駅4番出口から徒歩3分、1階で塩パンを購入し2階の席で食べることもできるベーカリーカフェ形式。
塩パンのバリエーションが豊富で、定番のほかチョコ、明太マヨ、あんバター、ニンニクなど。基本の塩パンは外側がしっかりカリッとして中はもっちり、バター層も控えめで重すぎないバランス。夜まで開いているのが他の塩パン専門店との大きな違いで、聖水で他のカフェやショップを巡った後、夕方に立ち寄れるのが地味に嬉しいポイントです。
Etre Bakehouse(エトレベイクハウス)の営業時間・アクセス・口コミを見る →
仁寺洞エリア
ロンドンベーグルミュージアムを運営するチームが手がける、塩パンとバゲット専門のベーカリー。安国駅(アングク駅)1番出口を出てすぐの好立地で、ヨーロッパ風のおしゃれな店構えと、塩パンのバリエーションの豊富さが魅力です。プレーンの「ハード」と「ソフト」の2タイプから始まり、アールグレイ、レモン、チーズじゃがいも、長ねぎクリーム、トリュフなど、他店ではなかなか見ない種類が揃います。
ロンドンベーグルミュージアムと同じく行列必至で、平日でもキャッチテーブル(CatchTable)アプリでの事前予約が無難です。テイクアウトのみなら比較的早く入れる場合もあります。三清洞・北村・益善洞といった観光エリアの起点になる立地なので、観光と組み合わせた訪問がおすすめです。
Artist Bakery(アーティストベーカリー)安国店の営業時間・アクセス・口コミを見る →
仁寺洞エリア
益善洞(イクソンドン)の韓屋村にある塩パン専門カフェ。空間設計を手がけるグロウソウル(Glow Seoul)が「塩田の倉庫」をコンセプトに作った独特な内装が特徴で、塩を使った装飾に囲まれて塩パンを食べるという、テーマパーク感のある体験ができます。
定番のミルククリーム塩パンに加え、明太ニラ塩パン、ピーナツクリーム塩パンなど他店ではあまり見ないラインナップ。「塩田シュペナー(ヨムジョン・シュペナー)」というカップの縁に塩がついたサインドリンクも人気です。鐘路3街駅(チョンノサンガ駅)から徒歩3分、益善洞の韓屋路地散策と組み合わせやすい立地です。
Soha Yumjeon(ソハヨムジョン)益善洞店の営業時間・アクセス・口コミを見る →
弘大エリア
望遠洞(マンウォンドン)の住宅街にある赤レンガのアットホームなベーカリーで、塩パン愛好家のあいだでは「望遠の聖地」と呼ばれる存在です。「小麦で作った食事」という店名どおり、食事代わりにもなる塩パンが看板商品。バターの香りはたっぷりなのに脂っこくない、絶妙なバランスが評判です。
営業は火曜~土曜の11時~14時のみ、日・月曜定休という潔い営業形態。早ければ13時には完売することも多く、確実に買うならオープンと同時の訪問が必須です。1人最大6個までの購入制限あり。塩パンと並ぶ人気商品「モカバターパン」は、塩パンとモカバンを組み合わせた一品で、買えたら必ず試してみてください。電話予約も可能(02-6953-9336)。
milomil(ミロミル)望遠本店の営業時間・アクセス・口コミを見る →
弘大エリア
漢南本店で塩パン人気に火をつけたお店が、2024年に延南洞(ヨンナムドン)へ2号店をオープン。京義線の森の道(キョンウィソンスッキル)の散歩道沿いに佇む2階建ての一軒家を改装した店構えで、テラス席とルーフトップから緑が眺められるのが大きな魅力です。Red Velvetイェリが訪れたことでも話題になりました。
塩パンには英国王室御用達の「マルドン塩」とフランス産「エルアンドビレールバター」を使用。プレーンに加え、ピスタチオ、グレーズドチョコ、トウモロコシ、モカバン塩パンなど10種類前後のバリエーションが並びます。ホンデ入口駅3番出口から京義線の森の道沿いに歩いて約10分。延トラルパーク(ヨントラルパーク)散策と組み合わせるのがおすすめです。
AVEK CHERI the park(アベクシェリ・ザ・パーク)延南店の営業時間・アクセス・口コミを見る →
蚕室エリア
松坡ナル駅(ソンパナル駅)2番出口から徒歩5分、松リダンギル(ソンリダンギル)カフェ街にある明るい黄色の外観が目を引くベーカリーカフェ。ロッテワールドや蚕室観光と組み合わせやすい立地で、ダイニングコード(DiningCode)で★4.8の高評価を獲得しています。
塩パンのバリエーションがとにかく豊富で、プレーン、米クラック塩パン、ラウゲンバター塩パン、ミルククリーム塩パンなど6種類以上。フランス産の小麦・バター・塩を使用しています。看板商品の揚げクロワッサン(クルチュイ)も人気。3階建てで2階は座席、3階はルーフトップになっており、ゆっくり過ごせます。蚕室で塩パンが買える貴重な一軒です。
OKUKU Bakery(オクック・ベーカリー)蚕室本店の営業時間・アクセス・口コミを見る →
塩パンは、シンプルだからこそ店の哲学が出るパンだと思います。バリッと焼けた底面で勝負するOPATOやBakery Mui、フィリングで遊ぶBETONやSoha Yumjeon、ストイックに基本に向き合うmilomilや自然島塩パン、素材で勝負するAVEK CHERI。同じ「塩パン」と呼ばれていても、まったく別の食べ物のように感じられるのが面白いところです。迷ったら、まずはOPATO(時間が合えば)か、自分の動線にある聖水か望遠の専門店を起点にすることをおすすめします。それぞれの個性を比べることで、自分が「外バリ派」なのか「中バター派」なのかが見えてくるはずです。ソウル滞在中に2、3軒巡ってみる「塩パン巡礼」、ぜひ楽しんでみてください。
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